自社に適した人材の定義(ペルソナ)の決め方と情報発信の基礎
帝国データバンクが2020年7月に発表した調査によると、正社員が人手不足と回答した企業は全体の30.4%と前年同月比で18.1ポイント減少しており、4年ぶりの低い数値になっています。このような状況のなか、「いかに自社に適した人材を確保するか」という点を重視した採用にシフトする企業が増えつつあります。その定義と見極め方のポイントについて紹介します。
※出典:帝国データバンク「人手不足に対する企業の動向調査(2020年7月)」
https://www.tdb.co.jp/report/watching/press/p200805.html
自社に最適な人材の定義(ペルソナ)とは
「自社にピッタリな人材が欲しい」、「優秀な人材を採用したい」という声は、昔から採用活動の場においてはつきものです。ある意味、採用担当者にとってはいつまで経っても大きな課題ともいえるのではないでしょうか。ただ、自社に適した人材や優秀な人材の定義は、企業によって異なります。採用活動では、まずこの「適した人材」を設定することが重要になります。
自社に最適な人材を設定するには、現在・今後の事業計画を把握したうえでその過程に必要な人物を決める方法が一般的です。最もシンプルな方法なのが、「自社で活躍している社員」を参考にすることです。
選別する際は、実績や能力、知識はもちろん、性格や社内での立ち振る舞いなどの定性的な部分も考慮しましょう。採用予定の職種のほか、新卒・中途などの経験によっても細かく設定することをおすすめします。このように、求める人材の情報を固めてプロフィール化することを「ペルソナ」といいます。
最適な人材を定義した後に必要なフロー
採用活動における求める人材の定義(=ペルソナの決定)は、採用戦略を立案するうえの最初の段階です。ペルソナが決まれば、「その人物と接点を持つためには何をすべきか」という観点から、採用方法や利用する求人広告会社、給与・待遇などもペルソナに合わせて設定します。
求職者を募るときに重要なポイントが、ペルソナに合わせた情報発信です。例えば、「子育てと仕事を両立したい」と考えている求職者に「バリバリ働いて、キャリアアップも早い職場です!」と訴求しても、ペルソナどおりの人材は集まりません。
特に自社サイトやメディアを活用した採用の場合、サービスや歴史、業績など自社のPRが大部分を占めてしまいがちです。発信する情報を制作する際は、ペルソナが考える「理想の働き方」や「抱えている課題」、「転職理由」、「プライベートの状況」などを想像したうえで、求職者が知りたいことを掲載する必要があります。
2020年、2021年は採用活動を見直すチャンス
新型コロナウィルス感染症の影響で、多くの企業では採用活動そのものを見直す動きが活発化しています。経営が苦しい状況である中小企業も少なくないと思いますが、今まで「仕事はあるが人手がない」という課題を克服できるチャンスでもあります。今回紹介した最適な人材の定義やペルソナづくりのほか、最適な人材に貴社の魅力を訴える「採用競争力」の育成は、自社だけで達成するのはとても困難です。
私たちファンづくりカンパニーは、あらゆる意味で厳しい採用市況でも応募者を「ファン」化するサポートを行っています。今回紹介したペルソナづくりなど、採用戦略の構築から支援させていただいておりますので、興味がある方はぜひ、無料相談会にエントリーください。